幸せについて考える「幸福学」という学問があります。今日は、日本における「幸福学」研究の第一人者とされる、慶應義塾大学大学院の前野隆司教授が提案する「幸せになる4つの方法」をご紹介します。ただし、サレジオ学院として召命の観点から、これを捉えなおしてみたいと思います。

 

 幸せになるための4つの要因、その1は「やってみること」です。失敗を恐れずに挑戦する姿勢。これは、自分の限界を見極めるためにも、限界を広げるためにもとても役に立ちます。自分の召命を知るためには「今は見えていない自分の可能性を確かめる」ことが重要です。サントリーの創業者鳥井信治郎さんも「やってみなはれ。やらなわからしまへんで。」と言っている通り、自分の限界を自分で決めてしまうのは良くありません。

 

 さて、2番目は感謝すること。3番目は前向きな姿勢と楽観。4番目は自分らしく生きること。「やってみること」もそうですが、サレジオ霊性のFaccio io!とかNiente ti turbi!とかAllegro!とかとのつながりが思い起こされますね。召命とは、神さまが世界を良くするためにあなたを送り出すに当たって、与えて下さったものを十全に利用するための道です。ですから、自分本来の召命を生き切ることができれば、当然幸せを手にすることができます。自分が幸せになるだけではなく、周囲の人々にも幸せを届ける人になって行くでしょう。

 

 振り返ります。①やってみる事≒Faccio io! ②感謝すること≒Allegro! ③楽観≒Niente ti turbi! ④自分らしさ≒召命。多少強引ですが、サレジアニタと幸せになる方法。つながるところが多いというお話でした。

IMG_1664