目の前で起きていることだけが世界の全てではない。…当たり前のことですが、この点についてあらためて考え直してみましょう。

今日では情報伝達の手段が多様化し、世界中の出来事、戦争や災害について知ることができるようになりました。これによって、わたしたちは「世界の隅々まで知っている」と錯覚させられる訳ですが、これらの情報は大抵、意図的に取捨選択され、特定の視点での解釈が施されています。「コミュニケーションの2段階の流れモデル」と呼ばれる、報道とその影響に関する理論では、多くの人々は、オピニオンリーダー(今でいえばインフルエンサーでしょうか?)の影響の下で「自分の意見(笑)」を形成し、オピニオンリーダーはマスコミ報道の影響下にある…とされています。もし、マスコミが意図的な情報選択をしてしまうと、あなたが自分の意見と思っているのは「自分の意見(笑)」、つまりマスコミとそれを操っている人々の意見になりかねない…ということ。

自分の意見・価値観を云々できるようになるためには、広い世界を持ち、多くの視点を獲得し、自然に流入してくる「以外の情報」を見つけ出し、そして何よりも「自ら体験していく」ことです。あなたが自身で体験したことについて証拠は必要ないからです。

さて、今日・明日は大学入学共通テストの実施日です。先輩方が力を発揮できるように、心を込めて祈りましょう。見えない場所で戦う先輩たちのために本気で祈る行為は、やがて自分たちが試験に向き合う際「見えない場所で後輩たちが真剣に祈ってくれている」という確信に変わります。先輩方、頑張ってください!

 

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