「サレジオ教育の特徴」というと何を思い浮かべますか?突然、質問で始まる。そう、榎本神父です。

 

アッシステンツァとか予防教育とか道理・信念・愛情とか…。あまり馴染みが無いかも知れませんが「教育共同体」という考え方があります。生徒自身・家庭・学校の三者が力を合わせて生徒たちが成長するための環境づくりに尽くす…というもの。

 このとき、生徒が自分のためだけを考えたり、家庭が自分の子どもの成長だけを求めたりすると、教育共同体としては機能しません。生徒も家庭も当然学校も、共同体全体の成長を目指してはじめて、この教育共同体が正しく機能していくのです。ところで、生徒自身はこの教育共同体にどのように関わって行くのでしょうか?

 昼休み、放課後に体育祭の準備をする先輩方の姿が見られるようになりました。このとき、先輩たちはどのような意識をもって取り組んでいるのでしょうか?体育祭で良い結果を残したい?では、あなた方の考える「良い結果」とは何でしょう?勝つこと?目標に向かって全力を尽くすこと?チョッと辛口ですが、そんなことはどこの学校でも同じです。サレジオ学院の各種行事を通して実現すべき、サレジオ学院ならではの目標・目的が無ければ、それを実現・達成しなければ、サレジオ学院でやる意味がありません。

 先輩!あなたはサレジオ学院の教育共同体の一角を成す者です。自覚がありますか?誇りをもっていますか?その意識をもって高潔な精神で後輩を導く、受け継いだ伝統に磨きを掛ける、自分たちを越えていけるように後輩を育てる。今回、敢えて具体的なサレジアニタについては語りません。しかし、大いに期待しています。

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