心理的圧力
「あなたには心がありますか?」生徒にこんな質問をすると、人により、学年により、その反応は様々です。「もちろんあります」と即答する人がいる一方で、考え込んでしまう人もいます。考え込む理由もまた人それぞれで、一から考え始める人もいれば、「どのように答えれば正解なのか」と思案する人もいます。今日は、この「出題者の意向を探る傾向」に関するお話です。
個人の印象に基づく適当な数値ですが、皆さんの8割はこの「出題者の意向を探る傾向」を持っていて、その原因をわたしは「ペーパーテストによる刷り込み教育」にあると睨んでいます。テストの場合「出題者の用意した解答=正解」以外は無価値とされますので、みなさんは常に「価値のある回答」をしなければならないという「心理的な圧力」を受けています。自分にとって価値のある…ではなくて、出題者にとって価値のある回答です。
ペーパーテストの場合はそれでも良いかも知れませんが、社会に出ると自分で問題を見つけ、自分で回答を探求しなければならない多くの場面に遭遇します。ところが、「問題とは(権威のある)誰かが見つけて来て、(権威のある)だれかが正解を提示してくれるもの」という考えに慣らされると、人は自然と敷かれたレールの上を進むようになり、自ら(権威ある誰かの)奴隷への道を辿ってしまいます。一生懸命に勉強すれば「有能な奴隷」の出来上がり。
さて、来週は試験週。サレ生であれば、点数を取るためではなく自分を高めるため、奴隷になるためではなく自由になるために学び、一早く自分の召命を見出しましょう。応援しています!