クリスマス街頭募金の初顔合わせ会に、サレジオ的 Faccio io!(「わたしがやります!」という意味のイタリア語で、ドン・ボスコがサレジアンに求めた積極性を示す有名なキャッチ・フレーズ)の精神で多くのサレジアンが参加してくれました。スケジュール調整が難しいこの季節、「参加したいけど、予定が合わない」という人も多いでしょう。しかし、そんなみなさんの分まで、参加者みなで頑張って来ます。
 さて、ここ数年街頭募金やピアノ・チャリティ・コンサートで集められた献金は、南スーダンにあるサレジオ会の学校に送られ、学費・教材費として、あるいは学習環境を整える様々な用途に用いられています。一時、緊急対応として食料支援に充てられたこともありますが、基本的に「学習支援」に利用されます。それは、就学率の低いアフリカ諸国にとって、学習支援を行うことこそが国を変えるための「最も確かな一歩」だからです。
 このようにチャリティ活動には、社会正義や世界平和の実現とか、共通善に向けた連帯とか、素晴らしい実りがたくさんあるのですが、サレジオ学院がボランティア活動に、特に力を入れているのには他の理由があります。それはこのような体験を通して、みなさんに「自己の召命を究明していく際のヒントとなる体験をして欲しい」という願いです。寒空の中、大きな声で人々に善意を呼びかける時、何を感じるのか?自分の呼びかけに人々が歩みを止め、募金をしてくれた時、あるいは「頑張ってね!」と声を掛けてくれたときに一体何を感じるのか?なぜそのように感じるのか?…その中に「あなたが何者であるか?」のヒントが隠されています。神さまがあなたに何を託したのか。それが分かればもう道に迷うことは…、なくはなくないでしょうか?
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