しあわせ

 実は、日本新聞協会広告委員会というところで、毎年、新聞広告のコンテストを実施しているのですが、昨年度のテーマ「しあわせ」に対しては、千を超える作品の応募があったそうです。その中で、最優秀賞を受賞した作品のキャッチコピーがとても印象的でしたので、紹介したいと思います。それは…

「ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。」

 というものです。広告のタイトルは「めでたし、めでたし?」。
 この広告は、視点が変わるとモノの捉え方が変わり、しあわせも変わるということを表現しているそうです。自分が幸せに感じるような物や出来事が、必ずしもみんなを幸せにするとは限らない。つまり皆が幸せになるためには、人はさまざまな視点を持つようにならなければならないのです。ところが厄介なことに、人は、嬉しくて舞い上がっているときほど、モノが見えなくなってしまいます。

 ですから、私たちは自分が楽しいとき・嬉しいとき・幸せを感じているときほど、より注意深く周りの人々に対して心を配るようにしたいものです。周囲に対して配慮のできる若者…これもサレジアンとしての必須項目に挙げておきましょう。