むしろ良い日

さぁ、やって参りました。13日の金曜日です。

「今日は縁起の悪い日だから、何か悪いことが起こらなければいいけど…」などと心配している人が、まさかサレジオ学院にはいないと信じたいですね。

私は、「13日の金曜日は縁起が悪い」という噂は、キリストの敵が広めたものじゃないかと思っています。

なぜでしょう。

それを説明するには最初に、なぜ13日の金曜日は縁起が悪いとされているのかを再確認しておきましょう。

 

先ず13と言う数字。

これは、最後の晩餐の席についていたのが13人だったことからきているようです。

ほかにも説がありますが、今日は省きます。

次に金曜日。

これは、イエスの受難…つまり十字架に架けられたのが金曜日であった…と言う理由です。

 

どちらもイエスの死が忌むべき出来事であったという思想が根底に流れています。

 

しかし、キリスト者にとってイエスの受難=十字架上での死は「救いの成就」です。

決して敗北ではなく、むしろ勝利、つまり栄光に満ちた出来事なのです。

ですから、イエスの死を縁起の悪いこととする考え方は、キリスト教的価値観とは真っ向から対立しています。

キリスト者にとって金曜日は「慎むべき日」ではありますが、決して「縁起の悪い、忌むべき日」などではありません。

 

また「13日」ですが、ポルトガルのファチマというところで、羊飼いの子供たちに聖母が現れたのが1917年5月13日。

しかも、その後、幾度となく13日に同じ場所で姿を現しています。

13日はむしろ聖なる日と考えていいでしょう。

たとえば、来月には新教皇フランシスコによって、全世界が「聖母の汚れなき御心」にささげられることになっていますが、わざわざ13日がその日に選ばれている程です。

 

皆さんも、せっかくサレジオ学院にいるのですから、13日の金曜日を聖なる日として認識し、相応しく過ごすようにしてください。

 

榎本飛里