2014年02月12日
先人達の学びに感謝
「稽古をする」という言葉は、剣道や柔道の「稽古」というように、武道・芸能・技術などを習うこと、という意味で用いられますが、もともとは「昔のことを考える」という意味だそうです。
「昔のことを調べ、今なすべきことは何かを正しく知る」ことです。そこから「学問する」という意味になり、現在は、物事を「習う」という意味になりました。
さて、学校というところは、文字通り学ぶところです。学び舎です。
「稽古」という言葉の意味からすると、「学ぶ」ことは、まず「昔のことを考え、調べる」ことです。皆さんが今学んでいる全てのことは、先人たちが長い時間をかけて調べ、考え、発見し、到達したものです。
今私たちが手にしているものは、長年に渡って途方もない数の人々が携わってきた研究の成果なのです。
いつの時代の人々もそれ以前の学びの成果を生かして、さらに学問を発展させてきました。しかし、今私たちが手にしている成果も、これで完成というものではありません。
私たちはこれからも、先人たちの学びやその成果に感謝しつつ、ありがたく享受し、今の時代に必要な学びをしていきましょう。
最後に、スキージャンプ女子の高梨沙羅選手が会見などでよく話していることです。
「女子のジャンプは不遇の時代を経てきました。その中でも頑張ってきた先輩たちがいるからこそ今の私たちがいます。そのことに深い感謝の気持ちを持って飛んでいます」
先人たちの「学び」に感謝し、さらにその先を目指していきましょう。
北川純二