2013年10月02日
+ケーキ
今、本屋さんに行くと平積みの山がすごい高さになっているドラマの原作本があります。
皆さんよく知っている『半沢直樹』です。
皆さんの中ではどのくらいの人があのドラマを見たのでしょうか。
視聴率通りなら、クラスの三分の一くらいでしょうか。因みに私は一度も見ていません。
普段、ドラマ自体をあまり見ないので特別なことではないのですが。
そんな私でも「倍返し」というセリフが話題になっていることくらいは知っています。
皆さんも普段の会話の中で使っているかも知れません。
でも、この「倍返し」という言葉、ちょっと危険な香りがしませんか。
この言葉は、相手から受けた何らかの仕業に対する「仕返し」の意味で使われています。
これはキリストの教えとは正反対のものです。
ドラマはあくまでもドラマで、フィクションですから「そんな真剣にならなくても…」と自分でも思いますが、私たちは恨みや怒りではなく、受けた恩やお世話になった感謝の気持ちこそ、「倍返し」したいものです。
それは間違いなく、いつかさらなる「倍返し」につながります。
このような「感謝の倍返し」こそ、私たちが目指さなければならないものです。
「誰か私にコーヒーをおごってください。ケーキを付けてお返しします。」
これが理想の「倍返し」です。
北川純二