phase, stage, map
最近「フェイズ」という言葉をよく聞きます。辞書を引くと「段階」「時期」という訳が出てきました。同じように「段階」「時期」という意味を持つステージと何か違いがあるのかなぁと、ちょっと調べてみたら stage はラテン語の「立つ」という言葉が語源で、stance とか statistics などはstageの親戚だそうです。
一方phaseの語源はギリシャ語で「出現する」「見える」と言う言葉だそうです。皆さんがよく知っているPhenomenon「現象」はphaseと語源が同じで、なるほど「現象」も「見える」「現れる」と言った意味を持ってますね。Phase をさらに調べてみると理数系の分野で「月の満ち欠け」や「波の周期」を表す言葉としても使われるそうです。これは面白いなぁと思いました。「月の満ち欠け」にしても「周期」にしても、その変化の特徴はぐるっと一回りして元に戻るイメージです。ですからステージだと何か一直線でもう後戻りはできない、そんなイメージですが、フェーズだと上がって下がってまた元に収束するというように感じます。
いずれにしても変化のただなかにあると自分たちはどこに進んでいくのだろうと不安になるのですが、その時にこれから向かっていく方向を示す「地図」「マップ」というものがあれば安心できます。mapはもともと中世ヨーロッパの人が彼らの持っている世界のイメージを布に描いたことに由来がありそうで、地図を表すmap の語源は単に「布」という意味しかないそうです。布が単なる布切でなく、迷わず目的地に着くために大切なツールとなるためにはやはりそこに何が描かれているかが肝心ということでしょう。皆さんはどんな世界観を持っていますか?どんな人生をイメージしていますか?これから進む道筋を描いたマップを心のキャンバスに描いてみてください。そうすればたとえどんなフェーズに自分がいても最終的には目指す目的地をしっかり見据えて一歩一歩進んでいけるでしょうね。