皆さんおうちでどのように過ごしていますか?先生たちは電話やgoogleなどで断片的に皆さんの様子を聞けますが、やはり直接会えないと心配になってきます。

 

今日は41日、新年度を迎えます。社会はコロナウィスの影響でイレギュラーな形でスタートしなければなりませんが、時間と自然は一歩一歩着実な歩みを続けています。

 

サレジオ学院の様子はというと、今年も敷地にあるたくさんの桜の木が一斉に咲き始めました。「一斉に」と言いましたが、よく見ていると一本一本咲き始めるタイミングは違うんですよ。実は毎年株によって開花する順番が決まっています。サレジオではなぜか北側の桜並木が真っ先に咲き始めます。北側なのに。そして最後に咲くのが校門横の株です。この順番だけは毎年変わりません。本当に不思議です。まるで桜の木がお互い連絡をとっているようです。「今年も春だね」「そうだね」「そろそろだね」「先に咲くよ〜」「「次は君の番だよ〜」「わかったよ〜」。

 

自然の中には目立たないけれどはっきりとしたルールがあることに気づかされます。別の言い方をすれば、みんな同じ「桜」なんだけど同時に「一本一本個性がある」とでも言いましょうか。みんな仲間意識があって一緒にいても「お前は邪魔だ」とか「お前のおかげで日が当たらない」とは決して文句は言わないんだろうなぁと思います。同時に一本一本「俺は俺」としっかり自分というものを持ち、自分のタイミングを知り、それを大切にしているように感じます。「全体」と「個」の絶妙な調和。

 

サレジオの桜の木を見ていて、僕たちも「お互いサレジオの仲間じゃん」という連帯感、そして同時に「自分は友達とは違ってもいいんだ」という心の余裕の両方を持てればいいなぁと思いました。

 

というわけで今年も「朝の話」よろしくお付き合いお願いします!