殉教者聖アロイジオ・ヴェルシリア司教、聖カリスト・カラヴァリオ神父
今日2月25日はアロイジオ・ヴェルシリア司教、カリスト・カラヴァリオ神父の殉教を記念する日です。
アロイジオ・ヴェルシリア司教は1873年イタリア・パドヴァに生まれ、23才でサレジオ会の司祭となりました。1906年33才の彼はサレジオ会の最初の中国への宣教の責任者に選ばれ、シュウチャオという場所を拠点として宣教を始めました。
カリスト・カラバリオ神父は1903年トリノに生まれ、1924年サレジオ会神学生として中国に向けて出発し、ヴェルシリア司教と合流しました。
1930年2月25日、ヴェルシリア司教とカラヴァリオ神父は二人の先生、二人の女性の宗教教育担当の人たちと周りの教会を訪問するため、舟で川を上っていました。ところが突然、盗賊に襲われ、捕らえられてしまいました。盗賊は通行税を要求するだけでなく、同行していた女性たちに乱暴をしようとしました。女性たちを守ろうとしたヴェルシリア司教とカラヴァリオ神父は盗賊の憎しみと怒りをかい、殴打され、最後は銃で殺されてしまいました。女性たちは逃げることができましたが、文字通り彼らは女性たちの身代わりとなったのでした。このようにして二人はサレジオ会の最初の殉教者となりました。
彼らの亡くなった2月25日、世界中のサレジオの学校ではこの二人の聖人のことを思い起こします。キリストのために、そして弱く危険にさらされている人のために生き、そして最後は自分の命まで捧げた聖ヴェルシリア司教と聖カラヴァリオ神父は私たちに、キリストに従って生きること、苦しんでいる人の尊厳を守るために生きることの尊さを教えています。2月25日という日が持つ意味を覚えていてくださればと思います。