パレットの中のたくさんの色のグラデーション
皆さんは理不尽だなぁと感じることを経験したことありますか? 今日は一つ自分の経験をお話ししましょう。今を遡ること56年も前のことです。その頃は小学校に入るときに知能検査というものがありました。何を聞かれたかほとんど覚えていないのですが、唯一覚えているのはいろ紙を見て「これは何色ですか?」と聞かれて答える検査です。
自分は一枚の色紙を見て「レモン色です」と答えました。そうしたら、検査している人はちょっと黙ってから「レモン?」と聞き直して、「こいつ何言ってんだ?」みたいな表情を浮かべているんですよ。レモン色なんて答えを予想していなかったんでしょうね。でもレモン色はレモン色です。黄色より少し明るいから黄色じゃないんです。色を聞かれたから素直に感じたままを言ったのに否定するなんて。56年経った今でもその人の表情や部屋の様子まで覚えています。そして腹立たしさ!当時は「理不尽」なんて言葉は知りませんでしたが、今思えばまさに理不尽極まりない経験でした。皆さんもその時の鳥越少年か感じた理不尽さ分かってくれますよね。
まぁそれはともかく自分はなぜか色が大好きです。日暮里には生地の問屋さんがたくさんあるんですが、お店の中にはたくさんの色の生地が棚に並んでいます。それがまた綺麗にグラデーションに配置されているんですよ。生地を買わなくてもただ色のグラデーションを見ているだけでとてもウキウキしてとてもハッピーな気分になれます。
さて色とくれば、今年のサレジオ祭のテーマは「パレット」。絵を描くためにパレットにいろんな色の絵の具を用意しておかなければいけないのと同じように、サレジオ祭ではみなさん一人一人のユニークな個性やバリエーションに富んだ得意分野が必要です。そんな個性や得意分野がグラデーションとなってサレジオ祭は全体がキラキラとした美しい風景に作り上っていくんでしょう。あと5日走り抜けましょう!