新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

保護者の皆様、ご子息のご入学心よりお祝い申し上げます。

 

聖書朗読(エレミア書 1章4節〜8節)

 

よく「おかげさまで」と言います。

あるいは「ご縁があって」と言います。

私たちはそれを「神様の眼差し」と表現します。

サレジオの創立者ヨハネ・ボスコは

「サレジオの学校に入学する生徒一人一人は

マリア様の特別な導きのもとにやってくる」と言っています。

神様の眼差しは見えるものではありません。

でも神様は皆さん一人一人のことを心にとめ、

その成長を楽しみにしています。

そして皆さんの将来の使命をも思い描いています。
先ほど読んだ聖書の部分は神様から遣わされた

預言者エレミアという人のことが書かれた一節です。

エレミア本人には到底分からなかったかもしれませんが、

神様はこのエレミアという人を生まれる前から選び、

彼に特別の使命を用意していました。

神様から与えられる責任の重さにエレミアは耐えられず

「私にはできません」と言います。

尻込みするエレミアに対して神様は

「大丈夫、私が付いているから」と励まし送り出します。
「見えないものを見ようとする心」を育てる、

「見えないけれどそこに神様の存在を感じられる」、

これがサレジオ生、サレジアンの目標です。
そのため普段の学校生活や毎日の勉強があります。

学問とは目に見えるものの向こう側にあるものを探る努力です。

たとえば自然科学は私たちの目にする自然界の中の出来事の

向こうにある法則を発見する営み。

社会科学は人間社会で起こることの奥にある因果関係を見いだすことです。
しっかり学校の勉強をすることはミッションスルールに通う生徒として

「見えないもに目を向ける」大切な機会となります。

勉強を通してサレジオアンは豊かな心を育て、世界の人々、

貧しい人々に貢献できる人材となっていきます。

「目に見えないもの」とは皆さん自身の将来、皆さん自身の可能性です。

今、目に見えないものかもしれませんが、

それを目指し信じて前進してください。

ミッションスクールのミッションとは「使命」という意味を持っています。

 

ミッションスクールにこれから通う中1の皆さん、

そして3年間サレジオに通い、さらにこれからあたらに

3年間歩もうとしている高1の皆さん

一人一人には神様から手渡されているミッションがあるのです。

たとえ今の自分にはわからなくてもです。

皆さんのミッションは「奉仕」の心です。

その使命実現のために日々努力を惜しまないようにして下さい。

 

私たち一人一人が神様から託された使命を実現していけるように、

主の祈りを唱えましょう。