先週の体育祭お疲れ様でした。「校長先生、まだ体育祭ネタを引っ張っているんですか?よっぽどネタがないんですね」なんて言っているのは誰ですか。いやいや君だってまだ全然余韻に浸ったままでしょ。
  
でも本当に思い出に残る名場面がいっぱいでしたね。そして新しいことにチャレンジしている姿。まさに nothing ventureed, nothing gained. というスローガン通りでした。
  
そういえばパンフレットのデザインも洗練されたもので、どこかの企業のパンフレットかと見まごうものでしたね。すごいな~とページををめくっていたら最後のページに校歌の歌詞が載っていました。
  
「♩人の心の灯火足らん~」「灯火足らん…」えっ「足らん」?目をこすっても「足」という漢字がそこにどーんとあるんですけど。えっ「足らん」って「足りない」ってこと。歌詞違うじゃん。変換ミス?残念!と一瞬思ったんですが、改めてよ〜く読んでみるとなかなか深いいメッセージじゃないかと。
 
灯火足らん、灯火が足りない、そうです!まさにこの世界の状況です。人の心を照らす光が足りない、世界には闇がある、戦争、貧困、差別、病気、テロで傷ついている人がいます。またまだ世界には光が届いていない場所があります。本当に世界には灯火は足りない、だからこそ僕たちが、人々に希望を与え、幸せに導く虹になろうじゃないか。つまり「♩明日への虹ならん!」と続くわけです。
  
どうですか?変換ミスで済ますことのできないサレジアンとしての、グローバル人材としてのあり方、「世の光たれ」を的確につかんだ名言ではないですか。
  
偶然の変換ミスとみせかけ、さりげなく歌詞の中に現代世界やそれに自分達がどう答えるべきかまで込めている心憎い仕掛けともとれるじゃないですか。いや〜サレジアンからまた学びました。皆さんも体育祭の余韻に浸りながらプログラムにもう一度目を通して、校歌からサレジアンたるものどうあるべきかを再確認してください!