バイブル

おはようございます。

みなさんは宗教の授業で聖書を読んだことと思います。

もちろん日本語で書かれていましたよね。

聖書は世界中の言語に翻訳されています。英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語など2000種類以上の言語で読むことができるそうです。でも自分の言葉で聖書が読めるようになったのはごく最近のことなのです。

 

それまでは聖書はラテン語でしか読むことができませんでした。

このラテン語の聖書を作ったのが今日教会の暦で祝い日になっているヒエロニモという4世紀の人です。

彼は旧約聖書、新約聖書をそれまでのヘブライ語、ギリシャ語からラテン語に翻訳したのでした。

当時のローマ帝国の公用語がラテン語だったので、当時の世界に広くキリスト教を伝えるためには公用語であるラテン語が選ばれたわけです。以来ラテン語はヨーロッパ社会に対して、特に哲学、法律、神学などの分野で大きな影響を及ぼしてきました。

 

皆さんラテン語なんて関係ないと思っている人も結構身近な所でラテン語に触れているのですよ。

たとえばハリーポッターの呪文は結構ラテン語から来ているものが一杯あります。

だからラテン語が分ると呪文の意味が何となく分ってきます。

「ルーモス」という呪文は杖に灯りをともすときに使いますが、これは光を意味する「ルーメン」と響きが似ていますね。

「エクスペクト・パトローナム(守護霊よ来たれ)」なんかもそうですね。

「ヴォルデモート」という名前もラテン語で「死」を意味する mors が組み込まれているように思います。

ちなみに僕の好きなラテン語の諺は in vino veritas. です。意味は聞かないでください。

 

鳥越政晴